2月26日に参加してきましたニッカウヰスキーセミナーで聞いたネタを少し記載したいと思います。
ウイスキーのテイスティングの際、ノージングはどのようにしていますか?
ニッカウイスキーの創業者である竹鶴政孝氏は、片方ずつの鼻を使ってするそうです。これには鼻の粘膜を休めるということがあるようです。アルコールは、匂いを嗅ぎ続けると粘膜が麻痺してきて、匂いをかぎ分ける力が薄れるからだそうです。確かに、両方の鼻で一気に匂いを嗅ぎ続けると、違いが分からなくなってきます。
そして、テイスティンググラスの持ち方も、両手でグラスを包むようにして、ウイスキーを温めながらテイスティングしたようです。それは、北の地域の寒い樽貯蔵庫で寝ているウイスキーを起こしてあげる意味があるようです。
確かに、前回の雪の日、寒さで冷え切ったウイスキーはすごく尖った印象がありましたが、人肌で温めていくと、柔らかく香りが開いてくるような感覚がありました。ぜひ、機会があればお試しください。
ニッカウヰスキーのモルトウイスキー蒸溜所がある余市の語源を知っていますか?実は、アイヌ語の「イヨテイン」という言葉からきているようです。
これは、蛇のように曲がりくねった大きな川があるところという意味です。その言葉が、イオチに変換して、ヨイチになったそうです。
ところで、ヨイチの発音は、どうしますか?北海道では、後ろを上げるような発音するそうです。この話は、実際、北海道にお住いのお客様からお伺いした話ですが・・・。
竹鶴さんが、蒸溜所の建設にあたり、この余市を選んだのは、海辺の風景が留学先のスコットランドで住んだキャンベルタウンに似ていたからではないかと想像されるそうです。竹鶴さんの奥さん、リタさんは、留学先のスコットランドで知り合ったスコットランド人。母国から遠く離れた日本に連れてきた竹鶴さんが、奥さんのことを思ってこの地を選んだと言われています。
このリタさんと竹鶴さんの話を今年の秋からのNHKの朝の連続テレビ小説で放送されるようです。タイトルは「マッサン」。ちょっと楽しみです。
他にもいろいろな話のネタになるような話を聞けましたので、ぜひニッカのウイスキーを飲みながら聞いてください。
≪追記≫
余市と宮城峡のビンテージものがなくなったのは残念。
ジャパニーズウイスキーは、サントリーさんがリードしている印象を受けます。
(2016年2月14日)
|