現在、世界陸上が韓国テグで行われています。今大会の注目は何と言っても、ウサイン・ボルト。
また、世界記録を更新してくれる期待がありました。
しかし、100メートルでまさかのフライング失格。
今大会より、フライングの規則が変更となっており、フライングは誰も一回目で失格となってしまいます。そして、ボルトはまさかのフライングで失格となってしまいました。
フライングのルールは、徐々に厳しくなってきていて、昔は各自1回目のフライングは許されており、2回目のフライングから失格でした。それが全走者の中で、一度はフライングが認められていましたが、2度目のフライングをした人が失格になるように変更になり、今回、各自1回目のフライングから失格になるように変更になりました。これには、故意にフライングをする人が出ないような配慮があるそうですが、これに対し、私は思う事があります。
実は私も中学生の頃、陸上部に所属していました。もちろん、昔の事ですので、誰でも一度はフライングが出来るルールでした。
フライングがあり、何度も仕切り直しをすることにより、大会の運営に影響が出たりすることがあるのでしょう。しかし、フライングはスタートの失敗であり、その失敗を一度も許されないとルールには不条理な感じを受けます。
そうです、人生と同じで一度の失敗も許されないということに、嫌な気持ちになりますし、失敗してもやり直しができないというのには、私は納得がいきません。以前のルールのように、一度誰かがフライングをして、2度目から誰がフライングをしても、そのフライングをした人が失格になるというほうが、人間的なルールであるように思うのです。そして、フライングには勝負の駆け引きがあったりして、おもしろかったように思うのです。一度目はわざとフライングをして、競争相手の気持ちを揺さぶり、そして2度目からはフライングをしてはいけないという緊張感をもってスタートの望むというのが、なんともおもしろい駆け引きのところだったように思うのです。
一度もフライングが許されず、フライングをしたら、その場で競技場を立ち去らなければならないという事が、あまりに非情に思えてならないのです。
人生で、一度の失敗も許されず、やり直しの効かないものであるというのなら、失敗を恐れて、前に進めないです。
一度くらいはいいじゃないですか。一度の失敗、それが自分が犯したものでなくても、気分を引き締めて、再度スタート地点に立つというほうが、人間世界では大事なように思うのです。
私のお店もスタートしたばかり。そして、そのスタートはうまくできたとは言えません。しかし、月が変わるたびに、今月こそは良い結果を残したいと思い、月の初めは新たにスタートを切るのです。
月が変わる前に、スタートの話をするのは、少々フライングかもしれませんが、私は良いスタートを切るためには、フライングもありかなと思うのです。そのフライングでスタートを失敗しても、やり直しが出来る事が大事であると思うのです。
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